Category: カメラ
クラシックカメラマン99
昨日の朝6:45。
ブログを書きながら、ふと外を見ると、美しい朝焼けが広がっています。

慌てていつもそばにあるカメラを持ってベランダへ。寒い。
実際にはもっと綺麗なんですが、上手く捉えられません。

視野角の問題か、露出がどうしてもオーバー目になってしまうからか。
次回は-0.3EV かな。
今日紹介するのは、またRetinaです、網膜という意味のドイツコダック製。
1951年発売のRetina Ⅱa、後は左が、1949年発売Retina Ⅱ、右が1958年発売Retina ⅡCになります。

他に1955年頃に売られていた、Ⅱc(小文字)と言うモデルもあるのですが、今はうちにはありません。
今日の主役は、Ⅱaです。

ライカなどのフォーカルプレーンシャッター機を除く、レンズシャッター式の35mmレンジファインダーカメラでは最も使いやすいと思われるレッティナシリーズですが、露出計内蔵のⅢに対して、露出計が省かれたⅡ。
それらRetinaの中でベストカメラがこのⅡaであるという人がいます。
左から、ⅡC(大文字)、Ⅱ、Ⅱa。Cも使いやすいけど、一回り大きくなってしまっているのが判ります。

ジャケットのポケットに入れて携行することを考えると、この一回りが重要。
とても面白い点というか、この三機種の一番の違いが、フィルム巻き上げ方式なんです。

Ⅱはバルナックライカのように、ノブを回転させる方式ですが、Ⅱaからはレバー巻き上げに進歩。しかし、Ⅱaはレバーが上面に普通にあるのに対し、Ⅱc、ⅡCでは、下面にあるんです。これは意外に使いやすいんですよ、60年代のリコーのカメラにも下面方式が見られます。
これは、cの時代に露出計内蔵のⅢcが出てきて、ちょうどレバー部の下、カメラに向かって左上の角にその露出計が設置されたためと思われます。Retina最後のⅢsまで継続されました。
カメラとレンズ間は、蛇腹でつながるスプリングカメラですね。

レンズは三台とも、シュナイダー製50mmのRetina-Xenonですが、ⅡCだけF2.8で、後はF2.0の大口径です。

どれも美しい絞り羽根。手抜きはありません。

ⅡとⅡaの違いはフィルム巻き上げだけではなく、シャッターが、Ⅱではフィルムとは別にレンズ横のレバーでチャージしなければならなかったものを、セルフコッキング、フィルム巻き上げと同時に共にチャージされるようになったところです。

この円筒形の部分に、本体側からの軸が伸びていて、レンズ側のギアを回転させてチャージします。

レンズ収納時には、その軸がこの円筒中央の穴から飛び出してくる構造です。
決してプロ用の機械ではないので、塗装もハゲハゲですが、戦争直後のドイツ人マイスターたちの、高い技術力をしみじみ感じられる銘機です。

ヤフオクで、5670円。
ブログを書きながら、ふと外を見ると、美しい朝焼けが広がっています。

慌てていつもそばにあるカメラを持ってベランダへ。寒い。
実際にはもっと綺麗なんですが、上手く捉えられません。

視野角の問題か、露出がどうしてもオーバー目になってしまうからか。
次回は-0.3EV かな。
今日紹介するのは、またRetinaです、網膜という意味のドイツコダック製。
1951年発売のRetina Ⅱa、後は左が、1949年発売Retina Ⅱ、右が1958年発売Retina ⅡCになります。

他に1955年頃に売られていた、Ⅱc(小文字)と言うモデルもあるのですが、今はうちにはありません。
今日の主役は、Ⅱaです。

ライカなどのフォーカルプレーンシャッター機を除く、レンズシャッター式の35mmレンジファインダーカメラでは最も使いやすいと思われるレッティナシリーズですが、露出計内蔵のⅢに対して、露出計が省かれたⅡ。
それらRetinaの中でベストカメラがこのⅡaであるという人がいます。
左から、ⅡC(大文字)、Ⅱ、Ⅱa。Cも使いやすいけど、一回り大きくなってしまっているのが判ります。

ジャケットのポケットに入れて携行することを考えると、この一回りが重要。
とても面白い点というか、この三機種の一番の違いが、フィルム巻き上げ方式なんです。

Ⅱはバルナックライカのように、ノブを回転させる方式ですが、Ⅱaからはレバー巻き上げに進歩。しかし、Ⅱaはレバーが上面に普通にあるのに対し、Ⅱc、ⅡCでは、下面にあるんです。これは意外に使いやすいんですよ、60年代のリコーのカメラにも下面方式が見られます。
これは、cの時代に露出計内蔵のⅢcが出てきて、ちょうどレバー部の下、カメラに向かって左上の角にその露出計が設置されたためと思われます。Retina最後のⅢsまで継続されました。
カメラとレンズ間は、蛇腹でつながるスプリングカメラですね。

レンズは三台とも、シュナイダー製50mmのRetina-Xenonですが、ⅡCだけF2.8で、後はF2.0の大口径です。

どれも美しい絞り羽根。手抜きはありません。

ⅡとⅡaの違いはフィルム巻き上げだけではなく、シャッターが、Ⅱではフィルムとは別にレンズ横のレバーでチャージしなければならなかったものを、セルフコッキング、フィルム巻き上げと同時に共にチャージされるようになったところです。

この円筒形の部分に、本体側からの軸が伸びていて、レンズ側のギアを回転させてチャージします。

レンズ収納時には、その軸がこの円筒中央の穴から飛び出してくる構造です。
決してプロ用の機械ではないので、塗装もハゲハゲですが、戦争直後のドイツ人マイスターたちの、高い技術力をしみじみ感じられる銘機です。

ヤフオクで、5670円。
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