風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: 昭和の香り

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今も昔も 雲上の楽園

 昨日の八幡平は雪、アスピーテラインは通行止めだったそうです。蔵王エコーラインも同様。

 先週末に行ったのは、ラッキーだったのかもしれません。

 八幡平には何度も来ていますが、ついぞ訪れていない地域がありました。

 アスピーテライン路肩の展望台からもよく見える建物群。

DSC02248.jpg

 なんだかご存じですか?

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 立入禁止の看板が林立していますが、普通に近寄ることは可能なんです。

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 旧松尾鉱山の住宅。

 例によって得意のウィキペディアから引用です。

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 松尾鉱山(まつおこうざん)は、19世紀末から1969年まで岩手県岩手郡松尾村(現在の八幡平市)に存在した鉱山である。主な鉱物は硫黄で、黄鉄鉱も産し、一時は東洋一の硫黄鉱山であった。

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 当地に硫黄を産する事実は古くから知られていたらしく、寛政8年(1766年)に書かれた「寄木村茶臼ヶ嶽下通、沢目筋」の硫黄の調査願いの文書があり、1879年(明治12年)にも硫黄鉱山の存在が記録されている。しかし、おそらく奥山に分け入っての採掘、輸送の困難から、開発は遅れていた。1882年(明治15年)に地元の佐々木和七が自然硫黄の大露頭を発見してから、1888年(明治21年)に小規模な試掘の試みかなされたが、失敗した。

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 1911年(明治44年)に横浜の貿易会社増田屋が参画し、経営を掌握してから、多額の投資による本格的な採掘が始まった。鉱山がある標高約900メートルの元山(現在の八幡平市緑ヶ丘)から麓の屋敷台(東八幡平、現在の八幡平市柏台)まで索道を通し、1934年(昭和9年)に東八幡平駅から花輪線大更駅まで松尾鉱業鉄道を敷いた。

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 一時は日本の硫黄生産の30%、黄鉄鉱の15%を占め、東洋一の産出量を誇ったが、高度成長期になると硫黄の需要減や輸入の増加で採算が悪化。さらに1960年代後半、石油精製工場において脱硫装置の設置が義務付けられたことで、脱硫工程の副生成物として得られる硫黄の生産が活発化し、硫黄鉱石の需要は完全になくなっていった。生産コストの低減を図るために露天掘りへの転換も進められたが、1969年(昭和44年)に会社更生法を申請して倒産、全従業員が解雇された。黄鉄鉱に絞った新会社が設立されたが、これも1972年(昭和47年)に鉱業権を放棄して倒産し、完全な閉山になった。

 アスピーテライン南側の、島沼や日陰沼は硫黄露天掘りの跡なのかもしれません。

IMGP1911.jpg

 標高900メートル前後の無人の山間に開かれた大鉱山は、必然的に鉱山町の形成を伴った。鉱山地域の人口は1920年に1132人、1935年(昭和10年)に4145人、1940年(昭和15年)に8152人、最盛期の1960年(昭和35年)には1万3594人に達した。太平洋戦争中には1940年から朝鮮人労働者が投入された。

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 戦後は労働者の確保を図るために家族も含めた福利厚生施設の充実は急務とされた。このため公団住宅が一般化する前から、水洗トイレ・セントラルヒーティング完備の鉄筋コンクリートによる集合住宅や小・中学校、病院、活躍している芸能人を招いて公演を催す会館など、当時の日本における最先端の施設を備えた近代的な都市が形成され、「雲上の楽園」とも呼ばれた。閉山後、木造の建物は焼却され、鉄筋コンクリートの建物だけが残された。

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 現在はそれらの建物が山中に廃墟として残った。1990年(平成2年)に写真家の丸田祥三が廃墟化した松尾鉱山を写真集に収め、それがニュース番組のイメージショットにも使われた。松尾鉱山はたびたび心霊スポットとしてテレビでも紹介されている。おもに廃墟となったアパート群がその舞台となる。

IMGP1912.jpg

 ※アパート群は私有地です。無断で敷地内に立ち入った場合、不法侵入であり、刑事罰の対象になります。

 しかし、内部に侵入して撮影された写真は、ネット上でも観ることが出来ます。例えば此処

 敷地内には、なんとあの学習院の分校跡まであります。

IMGP1918m.jpg

 優秀な子供たちも此処で学んでいたのでしょう。

 博物館があったり、芝居小屋が遺っている、小坂鉱山跡、木造住宅が残っている、細倉鉱山跡にも重なる、昭和の記憶です。

IMGP1920.jpg

 そんな、不思議なスポットがある八幡平なんです。
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テーマ : 岩手県  ジャンル : 地域情報

Comments

自然破壊
あの廃墟なんとか撤去できないんですかね?
異様な感じがしますね・・・折角の自然の美しさが台無しです!
LYNX☆さんへ
典型的仙台人!

旧いもの汚いものは、必ずしも壊せば良いとは限らないのでは?
ん~む
まあそれはそうだけど、写真を見る限り山の景観を壊してますよ確実に!
もっときちんと整備してそれなりに残すのなら良いでしょうけど、ただ立ち入り禁止の立て看板だけ立てているのはどうかと・・・?!
人目に異様な感じや不快な感じを与えるのものは無い方が良いと・・・
典型的仙台人と言い切られるのも何かなぁ~(汗)

松尾鉱山で働いていた朝鮮の人々が盛岡の食文化に貢献し、また鉱山の硫黄成分を浄化するのに何十億もかけた歴史があると記憶しています。 残して欲しい景色です。
何も終わってはいない
廃水の処理は現在も進行中で、ウィキペディアによれば2009年度も年間五億数千万円の費用を費やしています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E5%B0%BE%E9%89%B1%E5%B1%B1#.E7.92.B0.E5.A2.83.E3.81.B8.E3.81.AE.E5.BD.B1.E9.9F.BF.E3.81.A8.E4.B8.AD.E5.92.8C.E6.96.BD.E8.A8.AD

岩手県のHPにもその内容は掲載されています。
http://www.pref.iwate.jp/view.rbz?nd=2654&of=2&ik=1&pnp=50&pnp=2654&cd=1495

良い悪い以前に、何も国民に貢献していなかった地域を切り開き、一大産業を創出し、そこで暮らして死んでいった人たちの痕跡を、自然破壊の一言でこの世から消してしまうのは、私は賛成できません。

最近は廃墟ブームですよね。
仙台時代の写真仲間(今は音信不通)がここの撮影をライフワークにしてまして、真冬に撮影に行ったりしてたようです。
毎度会うたびに同じ写真(ってか撮影日が違うのかも)を見せられましたっけ。
私有地だったんですね。ソリャいかんわ。
そう言う考え方も有るか・・・
産業の発展と企業の金儲けの一方では朝鮮の人達の労働と犠牲が有ったその記憶は消し去ることは出来ないでしょうね・・・
当の企業主は、後世にそんだけの意味を含めて残した訳ではないでしょう。

あの廃墟に対してどれだけの人が思いを寄せるかですね、あの施設を残して行くなら逆にもっともっと歴史的事実をアピールしていく必要が有るような気がしますね・・・
その努力なくしては、私の様に単に自然破壊だと考える人が有り続けるでしょう・・・
それに「仙台人」にもさまざまな考えの人がいる事も忘れないで下さい・・・・
軍艦島と同じ?
ん~、「典型的仙台人」という言葉、初めて聞きました。
こういう場合使うのですか?
「典型的東京人」なんてのもあるかな。
旧松尾鉱山の住宅、男鹿半島のホテル建設が中断して廃墟となってるところとは状況が違いますね。こっちは壊したくても金がない。
長崎・端島(軍艦島)も、考えようによっては、破壊して、元の島に戻せ、というのも一理あるかも知れない。
ここも強制連行された朝鮮人・中国人たちが、劣悪な労働条件のもと、働かされた。そうした事実をリアルに知るためには、あまりみたいとは思わないけど、残す必要があるのでしょう。
LYNX☆さんへ
昨日は茅ヶ崎に日帰り出張でした

いろいろコメントありがとうございます
私ももちろんこれは自然破壊だと思いますよ
でもそれならアスピーテラインも同様

私自身は、開発した企業家とか、強制労働とか、社会の歴史とは余り関係なく(すみません)、ただあそこに人がいた歴史があり、遺跡が残っていて、壊す予算もなく、観光スポットしてアピールする人もいない、そこに残された建物に、その建物を含む風景に、言いようがない哀愁を感じるのです。

一方的に壊すべきだとは思えません。
kazuさんへ
いつもコメント有難うございます

ここで言う仙台人とは、山形人や金沢人と違って、古い建物、主に明治大正昭和時代のビル等を不便だという理由で壊してきた歴史、に関連して使っています。

そのおかげで仙台の街は美しく住みやすい街になっているのは事実ですが、古いもの好きな私にとっては、ちょっともったいない、壊してしまったらもう元には戻せない、なんとか残せないものか、歯がゆい思いがあるんです。思いだけですが重い。
http://machi-isan.cocolog-nifty.com/
おおさんへ
廃墟ブームってほどではないと思いますが、世界遺産や国立公園のように、これからも守っていくことがはっきりしている場所と異なり、いつ壊されて無くなるか、ハラハラドキドキしながら撮影している人は居そうですね。
廃線ブームが先駆けでしょう。

今回も私のように車で行ったり来たりしながら、遠巻きに眺めている人が3人ほど。

住宅前と、学習院跡に駐車していた車が各1台。
おそらく何人かが内部に入っていたと思われます。
許可を得ていたかどうかはわかりませんが、私は中に入るなら夏が良いように思っています。
それなら納得できます
典型的宮城県人とでもいえるのかな?
有名出版社のK社定年退職後、登米にUターンした先輩が、荒れはてた大正時代建築の生家を、町の協力の下、元の形にリフォーム?し、文化財建物として公開しています。
その彼が、登米に残る旧伊達屋敷の保存に尽力したのですが、土地所有者は、聞く耳を持たず、更地にしてしまったと嘆いていました。
興味があったら、「芳賀明夫の思いつくまま」のぞいてみてください。
kazuさんへ
典型的な宮城県人というのはわかりませんが、仙台人という言葉は、悪い意味でよく耳にします。

例えばこんな感じ
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa803285.html
http://www.fujitv.co.jp/sports/column2/kt_04/kt1014.html






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プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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