風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: カメラ

Comment (11)  Trackback (0)

クラシックカメラマン87

 今日紹介するカメラはこれ。

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 恐らく現在我が家にある一番古いカメラになると思います。

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 Vest Pocket Kodak。

 様々なヴァリエーションがあるようですが、1912年から1926年まで米国で生産されたとされるカメラなんです。

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 ちなみに1912年は7月30日までが明治45年、その後が大正元年です。
 さらに面白いことに、1926年はクリスマスまでが大正15年、その後の一週間だけが、昭和元年なんですね。

 だから、ちょうど大正時代に生産されていたカメラと言うことが出来ます。

 当時の広告。

   2318574416_baa04d5e1a.jpg

 オークション出品者の方に依ると、1916年製、大正5年生まれになります。94歳。

 ドイツのツェッペリン号が巴里を空爆し、ロシアのラスプーチンが暗殺された年です。
 第一次世界大戦の戦場でも使われたのかも知れませんね。

 特許取得の日付まで、それも国別に詳しく書かれているのは、権利関係がうるさくなった時代背景のせいでしょうか。

       R0010660.jpg

 ヴェスト版、127タイプと言う、ロールフィルムを使用します。フィルムサイズは6cmx4.5cmだそうです。

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 ブローニー判、120タイプと同じ裏紙付きのフィルム、随時裏窓を開いて、このカメラ付属の鉄筆でデータを書き込むのだそうです。

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 世界初のデータバックかも。

 当時のカタログから。

     b0081843_20555081.jpg

 ドイツ製カメラの重厚感とは異なる、精悍さがある凛々しいデザインです。

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 カメラ界のT型フォードと言ったところでしょうか。

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 時々Best Kodakと間違えられるVest Kodakですが、有名なのは通称「ベス単」。
 シンプルなモノクロ写真用の単レンズ、実際は一群二枚のメニスカス72mm/F11レンズ付きのモデル。

 これはちょっと高級で、Rapid Rectilinearという二群四枚のレンズが付いています。72mm/F8。

R0010669.jpg

 イギリスのダルメイヤー製レンズです。

R0010670.jpg

 これが初心者向けの説明書きが微笑ましい絞りレバー。
 F8から32まで連続に可変可能です。絞り羽根も美しいですね。

       R0010673.jpg

 実際にはF8よりも明るいレンズのようですが、ピント固定のフールプルーフカメラなので、被写界深度を稼ぐためにF8以上は開かないようになっているものと思われます。

 こちらはシャッタースピードコントロール。B、Tと1/25、1/50秒だけ。所狭しと並ぶ特許取得年月日。

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 クリアな日には1/25秒、ブリリアントだったら1/50でどうぞ。

 ファインダーとシャッターリリースノブ。チャージ不要です。

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 ファインダーは上から覗く二眼レフウエストレベルタイプ。

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 プリズムに欠けがありますが、まだまだ使えます。

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 蛇腹がだいぶ傷んできていますが、94歳ですからね、やむを得ません。

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 127フィルム、入手は可能なようですから、試写してみたいものです。

 ここまでの画像だと、それなりの大きさのカメラかと思われるかも知れませんが、ヴェストのポケットに入るサイズですから、実にコンパクト。

R0010666.jpg

 初期の携帯電話並みでしょうね、たいしたもんです。

 2016年、私が還暦を迎える年に百歳になるこのカメラ、晴れてアンティークと呼べる時になったらお祝いをしましょう。
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テーマ : フィルムカメラ  ジャンル : 写真

Comments

No title
随分古いカメラですね
今でも撮れるなんてすごい
日本で最初にカメラを製造
したのはいつですか?

元号で思い出しました
若い時から職業柄
いろいろな人の誕生日を
目にしてきましたが
いまだ昭和元年うまれの
人を見たことがありません
2016
楽しみですね・・・
後わずかじゃないですか(笑)
盛大にパーティをやりましょう!
この蛇腹で、光漏れがどうかですよね・・試写の結果も楽しみです

携帯電話との比較がなければ本当に大きさが想像できませんでした、普通のカメラかと。
写るんです
ハーレーを思い出させるエンブレム。さすがアメリカ。アーミッシュでもありますね。
蛇腹は4×5カメラのあおり効かせる時、良く見ました。アコーディオンみたい。
大名マークさんへ
ご無沙汰です
風写隊キャンプ実現できず申し訳ありませんでした。また考えます。

日本で初めてカメラを作ったのは、平賀源内という説があります。
http://www.sha-bunkyo.or.jp/qa/index.html

撮影機としてのカメラは1903年のコニカのようです。
http://www.jcii-cameramuseum.jp/kids/rekishi/rekishi02.html

昭和元年については、ウィキペディアの1926年を見てください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/1926%E5%B9%B4
誕生日の欄に注目。
12/25日以降生まれの有名人が3人もいますがその内二名が、別の日を戸籍上の誕生日にしているのです。
大正天皇の崩御と関係があるのかもしれませんね。

昭和元年生まれでググッてみると、
http://www.d4.dion.ne.jp/~warapon/data00/year/birth_1926.htm
LYNX☆さんへ
ずいぶん古いです。
グレゴリー・ペックやカーク・ダグラスと同い年ですから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/1916%E5%B9%B4

前オーナーの方はずいぶん実写したそうですから、期待できそうではあります。

3ピーススーツのヴェストのポケットに入るサイズですから、煙草の箱ぐらいですね。
No title
日本のカメラの歴史って
意外に古いんですね
勉強になりました

昭和元年もそうですが
昭和64年にも
お目にかかったことが
ありません
No title
ご無沙汰しました。
 当時のカタログ、さすが美文ですね。賢治も手に取ったことがあるだろうか。
 コダック、いいですね。私が最初に使ったデジカメも、iMacに合わせた、コダックDC240iタンジェリン色というものでした。発色の調合具合が、いかにもコダックフィルム風に少し赤味がかって、アメリカらしく生き生きしていて好きでした。
 最近、私はFUJIのFinePixHS10が欲しくなっています。なんともギズモ/ガジェット風で。また発色がいいという評判も、かつて愛用したコダックデジカメを思い起こさせて、なんだかいいなと思うのです。
*大名マーク様:コメント拝見しました。人間ではありませんが、先日乗った半蔵門線乗り入れ東急電車、目撃した製造年プレートが「昭和64年」でした。あらかじめ作られていたものを、やむを得ず貼り付けたのではないかと思います。
大名マークさんへ
それだけ昔から日本人はカメラと写真が好きだったと言うことでしょう。

昭和64年のコインなんて価値があるのでしょうね。
kazuさんへ
蛇腹
面白い音(おん)の日本語ですよね。英語だとベローズなんですが、他に良い日本語がないんです。

しかし蛇の腹ってどこからどこまでなんでしょうね。
きぬのみちさんへ
最新冩真機
今でいうカタログ雑誌です。MONOマガジンみたいな。
http://sumus.exblog.jp/8065261/
こんな書籍も入手したいものです。

OlympusのE-PL1あたりいかがですか?
http://olympus-imaging.jp/product/dslr/epl1/feature/index3.html#anc01
きぬのみちさんへ
情報ありがとうございます
昭和64年は最初の3日は
公的には休日なので残りは
3日しかないことになります
恐らくご想像通りだと思います






MOONFACE
Today's Moon phase
プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

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