風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: 博物芸術

Comment (4)  Trackback (0)

黒光りする廊下

 国道113号、小国街道を荒川に沿って西進します。

 関川村の中心部に入ると、道が平らになります。八重の桜が満開。

P1010432.jpg

 村役場前にTTを停めます。

     P1010494_201605030624107d4.jpg

 何度か通っているルートですが、前回来たときは、役場正面に建つ観光の目玉、渡邉邸が修復中でした。

P1010475_20160503062409f15.jpg

 昭和の日。

   P1010497_2016050306241264c.jpg

 ずいぶん時間がかかった修復は昨年終わっていたようで、初めて見学です。

      P1010436.jpg

 新潟らしい超大規模な豪邸です。

P1010437.jpg

 保存会のHPによると、渡邉家の当主、儀右衛門善高は、文禄三年(1594)年に出生、村上藩主 松平大和守直矩なおのりの家臣で郡奉行を勤めていました。寛文五年(1665)、家督を嗣子に譲り桂村に隠居し、寛文七年(1667)に下関の現在地に転居したということです。

     P1010445.jpg

 渡邉邸は周囲に堀や塀をめぐらした1ヘクタールの敷地に、17アールの大邸宅が旧国道113号線に面して威容を誇っています。

P1010473_20160503062459902.jpg

 かつて75人の用人が仕事を分担して働き、1,000ヘクタールの山林を経営し700ヘクタールの耕地からは9,000俵の米が収納されたという豪農の風格を、ここでしのぶことが出来るとおもいます。

     P1010442_20160503062456725.jpg

 天明八年(1788)と文化十三年(1816)に居宅から出火し、今の主屋は文化十四年(1817)に再建されたものです。

  P1010441.jpg

 昭和二十九年(1954)には国の重要文化財に指定されました。大座敷から見られる庭園は、昭和三十八年(1963)国の名勝に指定されました。

渡邉邸c

 二代三左衛門善延は養子で、初代とともに廻船業を営み、また酒造業を開業して財貨を集積しました。
 なお、廻船業は幕末、酒造業は明治初期まで続きました。

     P1010443_20160503062645294.jpg

 三代三左衛門善久は、享保十一年(1726)財政難に苦しんでいた米沢藩に融資したのを手始めとして、幕末までに総額一〇万両以上用立てました。
 そのため、その巧により五代三左衛門良英以後、勘定奉行の待遇を受け、ことに七代三左衛門善映は、寛政十年(1798)四五〇石の知行が与えられました。

P1010448_20160503062646810.jpg

 土地集積は、米沢藩や諸藩に用立てした融資の返済金などを充当して順調に進められ、既墾地の紀伊国新田・長政新田・城塚新田を購入しました。そのほか、自らも新田を開発し、渡辺新田と呼称することを藩府代官所から正式に認可されました。

    IMG_1343_20160503062643bda.jpg

 四代三左衛門善永は、地域の神社・仏閣を再建し、また京都から遠州流庭師を招き、前記庭園を構築しました。五代三左衛門良英は李亮、六代目三左衛門善富は李郷と号し、ともに北越美濃派俳諧の宗匠として活躍、文人墨客ここに遊び、多くの文化財を残しています。

 使いやすそうなキッチン。

P1010452_20160503062734773.jpg

 手前が土間で、向こう側が黒光りする床。

P1010453_20160503062735871.jpg

 時が止まった異空間です。

     P1010451.jpg

 朝の連続テレビ小説「蔵」のロケでも使われました。

P1010449_20160503062647240.jpg

 松たか子が主演したそうです。

     P1010454_20160503062737c3f.jpg

 板屋根の上に石が乗ってるのを見ると、巨人の星を思い出すのです。

P1010469_201605030627389e9.jpg

 花も美しい外回り。

P1010455.jpg

 歩く人はいません。

     P1010457_20160503062852582.jpg

 そもそも見学者が少ないし。

P1010470_2016050306295148c.jpg

 それでもボランティアガイドのお母さんたちは親切でした。

P1010462_20160503062856e22.jpg

 回りの蔵の配置も当時のままのようですね。

     P1010458_201605030628536d2.jpg

 この地域は、昭和42年だからメキシコオリンピックの前の年に洪水があったそうです。

P1010459.jpg←ここまで水が

 それで、床下がかなり傷んでいたものを、6年かけて大修理したんだそうなんです。

     P1010466_20160503062948953.jpg

 村を挙げての工事、それだけの価値がある建物かと思います。

     P1010465.jpg

 染井吉野の季節にまた来たいものです。

P1010468_201605030629493de.jpg

 渡邉邸を後にしました。
 ちなみに、FBでチェックインすると、渡邊邸になりますが、渡邉が正しいようです。

     P1010472_20160503062952b2d.jpg

 こちらは隣に建つ、津野邸。1789年建築。

P1010482_20160503063110300.jpg

 実に美しい、女性的なカーブを描く茅葺屋根ですが、非公開。

P1010480_201605030631091aa.jpg

 鱒かな、鮭かな。

P1010486_20160503063137bb3.jpg

 小さな道の駅にありそうな意匠の、内科小児科。

P1010483.jpg

 かつての庄屋、佐藤家の屋根は、順に一面ずつ葺き替えるそうです。1765年建築の重文も非公開。

P1010484.jpg

 いろんな場所で、葦を乾燥中。

P1010490_20160503063141c0b.jpg

 ちょっと火の気が怖いです。

P1010488.jpg

 楽しい村歩き。

P1010489_2016050306314029a.jpg

 道の駅の裏手になります。

P1010496.jpg

 ここでも八重桜が満開。

P1010493_20160503063240d09.jpg

 もこもこでした。

P1010492_2016050306323949e.jpg

 筍を掘る人たち。

P1010491_20160503063237ed4.jpg
関連記事
テーマ : 建物探訪  ジャンル : 学問・文化・芸術

Comments

素晴らしい豪農の館
風写さんへ
素敵な豪農の館、レポート満喫しました。

パノラマ写真の威力発揮ですね。どんなカメラのレンズですか。
現役の時の取材では、伊藤邸(北方文化博物館)の広大さに驚きました。
渡邉邸もすごいですね。
農地解放がなければ、庄内の本間家同様、現在の日本では想像できません。

神田で世話になったDPE店の店主で、伊藤家の末裔の方がいました。
先祖にそっくりなことにびっくり。
結構プライドの高い方でした。
kazuさんへ
いつもコメントありがとうございます。

今回の機材はコンデジです。
LUMIX TZ70

スマホでもできますが、最近のコンデジにはパノラマモードが標準装備です。
シャッターボタンを押しながら横パンで撮れます。

庭園のパノラマ画像は、二枚の画像をPhotoshopでパノラマ合成したものです。
中央にあった柱が、補正の過程で下半分だけになってしまってます。

豪邸と言う意味では、新津の伊藤邸の方が大規模なような気がします。
http://hoosha.blog83.fc2.com/blog-entry-291.html
見学してる途中で、ひそかに屋根を支えている鉄骨を見てしまいました。

一番驚いたのは庇の長さ。
10枚目の画像にありますが、縁側の縁から一間ほど張り出しているんです。
吹雪の地だからなんでしょうね。
あれは3年前じゃなくて6年前
風写さんへ
伊藤邸の写真、ありがとうございます。
コメント、同じこと書いているのにびっくり。
まったく覚えていませんでした。
kazuさんへ
どういたしまして。

私も同じことを何度も書いていると思います、きっと。






Uhr
天気予想
2009.10.10から数えて

トータルアクセス


ユニークアクセス
Thanks for your comments

openclose

MOONFACE
Today's Moon phase
プロフィール

風写

Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
苦手なものは、人混み、行列、会議、出会い、初対面、対面販売、電話、girl's talk、職員室、甘いもの。
人前で話すこと、満員電車は真っ平御免。

癒されるものは、風に立ち向かう風力発電機、ごめんね青春!の中井さんと蜂矢先生、暖炉の炎、ミーアキャット、困った顔の石田ゆり子、喜多方宮古の刺身こんにゃく、越中八尾の風の盆、井上あさひアナの微笑み、あん肝、クラシックカメラの手触りとシャッター音、新垣結衣のすっぴん、生シロエビ、ピンクフロイド、ひたすらアクセルオンで登り続けられる峠道、ずっと下り坂だけのサイクリング、いきものがかり、掘りたての筍刺し、首を傾げた麻生久美子、時間が止まったような日だまり、サイモンとガーファンクル、大町へそのをの煮込、美術館の静けさ、博物館のかび臭さ、手嶌葵のハスキーヴォイス、薪の燃える香り、湯葉刺し、タレントもクイズも無しのドキュメンタリー番組、カエデの若葉、硫黄温泉、青空、街灯、水門、消火栓、冷えた純米酒、旬のサンマ刺、姫神、カワセミのダイビング、街独特のマンホール、わっぱ飯、桑子真帆アナの突込み、Across the Universe、イワトビペンギン、お寺の鐘、碧い海と砂浜、水を張ったばかりの棚田、QueenⅡのBlack Side、アジのたたき、レイラ後半のデュアンオールマンのスライドギター、小梅蕙草、アルトビール、ブリーカーストリートの青春、ヤマユリ、パリパリの餃子、原田知世の「ふう」、広くて静かな板の間、街角の向こうから聞こえてくる定禅寺ストリートジャズフェスティバルの演奏………〆のラーメン

お詫びと注意
旧館「疾風の通り径」を開いていた、ぷららのブログサービスBROACHが、2014年6月30日をもって閉鎖されました。当ブログの中で、この旧館をリンク先にしている記事は数えきれません。 「疾風の通り径」は、そのままgooブログの「疾風の帰り径」に移転してあります。 今後、この旧館を当ブログに吸収するのか、gooブログに固定するのかは検討中ですが、リンクではご迷惑をお掛けします。時間を作って、リンク先を修正していきますので、しばしお待ちください。 なにか気になるネタが有りましたら、「疾風の帰り径」左上の検索欄に、文言を入力して、検索ください。
全記事表示

ココ

を押すと全ての記事を表示するはず
カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カウントダウンタイマー
御用達
お馴染み通販サイトです。
極上ジンギスカンは
カメラは中古も新品も
 
デジカメ用メディアその他は
 
青森の味
鰊のきりこみ ほたてしらゆき
 
山形の地酒は
 
日高見を買うには
 
綿屋が呑みたいときは
↑リカーショップとめ
 
ドイツのアルトビールは
 
  遠野のジンギスカン
 
  伊那の馬刺し
 
  ミュンヘンの白ソーセージ
 
QRコード
QRコード
FC2掲示板
私へのメールはこちらへ

名前:
メール:
件名:
本文: