風写の黙示録

No Camera No Life. No Wind No Power. 時間に追われず、のんびり気ままに暮らしたい。 晴れてる方へツーリング、雨が降ったら過去への旅。 貴方のコメントを楽しみに、書き綴っています。 

Category: ドライブ

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表彰台独占

 大館の宿を出て東へ向かいます。県道二号線、錆びたレールが並走していました。

 秋田県の東北の角に位置する鹿角周辺は、分水嶺的には日本海側にありますが、江戸時代に南部藩の領地だったようです。

 岩手県南部の一関周辺は伊達藩の一部でしたから、今の東北の県域はかつての藩の時代とずいぶんずれていることになります。

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 そんな東北の山奥にかつて栄えた街がありました。

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 鉱山の町、小坂。

 この建物は、旧県庁でも郡役所でもなく、単なる鉱山事務所なんです。

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 ウィキペディアによれば、

 1816年に金、銀の鉱山として開発が始まる。1869年、盛岡(南部)藩直営から官営になり、1884年には藤田組(当時)に払い下げられた。 1901年には銀の生産高が日本一の鉱山となる。やがて製錬技術が向上すると黒鉱から採れる銅や亜鉛、鉛の生産が主体となった。労働者を集めるために、山の中にアパート、劇場、病院、鉄道等の近代的なインフラ整備が進められたのもこの頃である。

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 外国人の鉱山技師は言うに及ばず、日本中からあらゆる分野のスペシャリストが集められたそうです。

 何日も鉄道に揺られて山奥までたどり着いたら、すごい街があって驚いている技師夫婦の銅像がユーモラスです。

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 1905年に小坂鉱山の事務所として建設。ルネサンス様式の外観を残す建物は、1997年まで事務所として使われていたが小坂製錬の工場増築に伴い解体され、建物は小坂町に無償譲渡された。

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 2001年、小坂町の明治百年通り構想により、旧小坂鉱山病院跡地に移転復元され、新たに観光施設として生まれ変わった。移転するに当たっては、完成当時の状態を再現するため、壁面はモルタルから白い漆喰に変更、屋根もトタンからバルコニーは完成当時の杉板ぶきに、それ以外は耐久性から銅板ぶきに変更した。ランプなどの室内の小物に関しても当時の設計図を元に作り直した。2002年には康楽館とともに国の重要文化財に指定されている。

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 中にはアミューズメントアトラクションやレストラン藤田倶楽部、土産店、着物スタジオがある。

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 有料のコスプレ衣装を着付けてもらって好きな場所で記念写真をとっている中年カップルが何組もいました。

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 基本的には和洋折衷の美しい建物。

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 しかし洋風とも和風とも言い難いこのバルコニー、アルハンブラ宮殿、つまりイスラム文化につながっているような不思議な雰囲気が漂っています。

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 もちろん内部には、栄光の小坂鉱山の歴史を語る多くの展示物が華やかです。

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 まるで北欧のような佇まいの落ち着いた風景の中、隣に建つのは、天使館。

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 昭和6年開園のカトリック保育園だそうです。(北欧だったらプロテスタントですけど)

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 平成4年まで、小坂マリア園として利用されたとか。

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 これも国の有形文化財です。

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 脇に廃線となっている、小坂製錬鉄道の軌道が走っています。

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 その先には、旧小坂駅。

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 小坂線(こさかせん)は、秋田県大館市の大館駅から秋田県鹿角郡小坂町の小坂駅に至る小坂製錬が運営していた貨物鉄道路線である。小坂鉄道とも呼ばれる。2009年に廃止された。1994年までは旅客営業も行っていた。

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 なんと去年まで使われていた軌道でした。
 今でも大館小坂間には軌道が残されていますから、多くの廃線マニアが訪れているのかも知れません。

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 今は、小坂郷土館の一部となって、鉱山の遺品や、小坂や十和田湖のジオラマなどとともに展示されています。

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 そして小坂にはもうひとつ。

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 日本最古の現役芝居小屋があるのでした。

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 康楽館、秋田県鹿角郡小坂町にある芝居小屋。国の重要文化財。旧金毘羅大芝居や永楽館とともに、日本最古級の劇場の一つである。

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1910年(明治43年)、小坂鉱山の厚生施設として誕生。杮落としは大阪歌舞伎の尾上松鶴一座の公演であった。
1970年(昭和45年)、建築の老朽化とテレビの普及に伴う舞台演劇の衰退に伴い、いったん閉館
1986年(昭和61年)、秋田県指定有形文化財に指定。同年7月2日再開館。初の常設公演は大江戸つるぎ太鼓。
2002年(平成14年)、小坂鉱山事務所とともに国の重要文化財の指定を受ける。


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 歌舞伎大芝居などの特別な公演がある日と休館日(年末年始のみ)以外は常設公演の有無に関わらず施設内を見学できる。

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 下見板張りの白塗り、上げ下げ式窓と鋸歯状の軒飾りが並び洋館風の外観を持つ一方、桟敷、花道、切穴など典型的な和風芝居小屋の内装で、和洋折衷の造りが特徴。

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 この日もお芝居の公演がありましたが、黒子の案内で、床下、奈落の見学が出来ました。

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 どちらも人力で、上がせり(切穴、すっぽんと呼ぶ)、下が回り舞台です。公演が無い日だと楽屋も見学できるそうです。

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 開演後5分間だけ、華やかな舞台も見せてもらえました。

 長閑で楽しい小坂の町です。

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テーマ : 東北旅行  ジャンル : 旅行

Comments

鹿角いいっすね♪
以前秋田にいたころ、たまに鹿角には出張したんですが、ラーメン屋巡りばっかり考えて、こぅいう施設は行ったこと無かったです。
いいもんですねー。改めて行ってみたいです。(ラーメンもww)
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ごっつぁんです
ぱんだ(親)さん
ありがとうございました
上手くいきました
感謝します

さすが

鹿角じゃなくて小坂ですけど
良かった♪
風写兄ぃおはようございます。
コメント欄、うまく行って良かったです。。拙い説明だったので心配でww
小坂なんだけど
ぱんだ(親)さん
いえいえ
わかり易い説明でしたよ

私もいろいろ研究していたのですが、標準のコメント欄のスクリプトを書き換えるしか無いと思い込んでいて、初めからそんなプラグインがあるとは、考えませんでした。さすがFC2。






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Author:風写
仙台在住の“いんぴんかだり”です。
座右の銘は、人の振り見て我が振り直せ。
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