Category: 祭りだワッショイ
百周年だけど84回め
さて夜になりました。
第84回全国花火競技会。大曲の花火の開幕じゃない、夜の部開始です。

我々の席は正面よりも45度ほどオフセットした場所だと昨日書きましたが、このような正面向けの五連の打ち上げが若干見づらい以外は、迫力満点。
ナイアガラは立ち上がらないと見えませんでした。でも立つとブーーーーイング。

競技は、クラシックな「割物」とモダンな「創造花火」のセットなんですが、割物は我々のほぼ正面から上がるんです。

あまりに近くてなかなか上手く画枠に収まりません。

失敗の連続。
タイミングが悪いと、残滓のみ。

ほとんど真上に上がる感じなので、寝っ転がってみるのが一番。
Pentax K-7 に Sigma 12-24mm 超広角ズーム(35mmフィルムの18-36mm相当)を装着していたので、ここからは安全重視、引き中心です。

大体、シャッター速度は8-12秒程度、絞りはF8から16あたりで試行錯誤、K-7の最低感度ISO200。
割物は10秒前後、連発の創造花火はそれだと重なりすぎてしまうので4秒程度が良いような気がしました。

花火が打ち上がってすぐにシャッターをリリースするので、AFも働かないことがあるのに気づき、途中からマニュアルフォーカスで∞固定にしましたから、露出も含めて完全マニュアル撮影です。
出来れば、割物用と、創造花火用の2台態勢がベストかも。
低感度、スローシャッターで撮影するので、明るいレンズは不要です。

引いているのに中心を外しています。
要は三脚使用に慣れていないんです。

あまり書く事がなくなってきたので、またまた引用です。
明治43年から始まった大曲の花火は、今年で100年を迎えました。途中、戦争のため一時中断はあったものの、2010年で84回の歴史を数えるにいたっています。今や世界一のレベルにまで発展進化した「大曲の花火」。ほんの数秒の間に繰り広げられる花火師たちの精緻な技と芸‥‥花火芸術の最高峰をご覧ください。
今年は、100年を記念する特別イベントも企画されています。

観覧場は旧大曲市の西側を流れる雄物川右岸の大曲橋と姫神橋間(約1.6km)の河川敷運動公園です。その面積は、約24万平方メートルと広く、どこからでも観覧できます。
第83回大会は、68万人の観覧者を数えました。

観覧場の一部に有料観覧席が設置されます。
有料観覧席(桝席)は、A席、C席、P席の3種類が販売されます。販売方法は、一般販売(直接販売)・電話販売・インターネット販売があり、いずれも抽選を行なった上で当選者への販売となります。

全国の花火師たちが目標としている日本一格の高い大会です。
良い花火とはどういうものか?花火芸術とは?その全ての答えがここにあります。打ち上げられる花火の質、規模、は他の大会では見られない内容とあり、毎年、全国各地から多くの花火ファンが訪れます。

大会は、第1部「昼花火の部」、第2部「夜花火の部(10号割物花火の部・創造花火の部)」で構成されています。各部のはじめには「標準審査玉」が打ち上げられ、競技ではそれを基準として、高度および開き/音および色彩/リズムおよび総合美/意匠および斬新性/安全性、以上5つの観点から総合的、芸術的に審査されます。
内閣総理大臣賞はじめ、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞など権威のある褒賞があります。

【昼花火の部】
5号早打5発
煙竜か割物を打ち上げ、その形と色の組み合わせによる総合美を競います。
5号早打ちで5発を打ち上げますが、いかに鮮明な模様や色彩を表わすかがカギとなります。煙竜は、パラシュートでさまざまな色の煙を吊り、空に模様や色彩を残すものです。また、割物は夜花火の光の代わりに、色煙で菊などを表わします。全国的にたいへん貴重で、競技としては当大会でしか見られません。
【10号割物花火の部】
課題玉 芯入割物1発
自由玉 千輪菊、冠菊、小割模様など創造的な割物1発
芯入割物(課題玉)と、これ以外の割物(自由玉)を1発ずつ打ち上げ、その合計点を競います。
芯入割物玉(課題玉)のほとんどは八重芯や三重芯の変化菊で、八重芯は3重、三重芯は4重の同心円を作るものです。近年は、四重芯や五重芯も登場していますが、大変難度が高く、更なる技術の進歩が期待されています。
割物自由玉は芯入割物玉以外の割物「A」(千輪菊・冠菊など)か、創造的な割物「B」を打ち上げます。「A」は盆を重視し、花火が開いた瞬間に円の中におさまるものを評価します。「B」は花火師の意図が表現され、色彩や形に工夫の見られるものなど、創造性が高く技術的にまとまりのある花火が評価されます。
年々個性的な花火が増え、観客の目を楽しませています。

この辺りで風が止まり、煙が滞留、見苦しくなってきました。
無煙花火の開発も試みられているようですが、まだ実用化は遠いようです。
【創造花火の部】
速射連発か8号早打ちのいずれかを選択し、2分40秒以内で打ち上げられます。音楽に合わせたものがほとんどで、音楽とぴったりのタイミングで花火が開いたり、曲調や歌詞からイメージされる斬新なデザインの花火が見られ、観客にとっても楽しみな部門です。「花火は丸いもの」という基本概念にとらわれず、形態、色彩、リズム感、立体感における創造性、独自性にポイントを置いて審査し、その創意工夫、改良や努力が評価されます。
創造花火は大曲が発祥の地であり、昭和39年から元大会委員長佐藤勲氏の考案によって全国で初めて取り入れられました。佐藤氏が考える創造花火とは、「花火は丸くなくても良い」「複雑な配色を避け、単色化する」「花火の筒の大小の組み合わせで、打ち上げにリズム感と立体感を出すこと」。つまり、わかりやすく、誰でも楽しめることが最大のテーマになっています。
創造花火発祥の地での勝負とあって、花火師たちは毎年バラエティにとんだ花火で観客席をわかせます。

私は一昨年に続いて二回目なのですが、本当にものすごい大会でした。
普通の花火大会と、上がる花火の質が違います。
その質は、より幾何学的に美しく大きな割物へ挑戦する方向、今までにない展開や色形にチャレンジする物、いろいろです。

これまで見たことがないカタチ、色、音。鳥肌が立ちます。
百周年を心から祝おうという花火師の技術、経験、心意気、そして人生の全てをかけた花火が次から次へと打ち上げられ、あっという間に消えて行くのです。日本中から集まった匠の技。大歓声と拍手。
30社ほどの競技者の作品以外も、大会提供や、企業提供の連発花火、7号の連発等、今回は例年以上に盛り沢山。その全てが半端じゃなく、ものすごい弩級なんです。
本当に感動しました。思い出すだけでも涙が出てきます。

こんなにも思い入れがたくさん詰まった花火は、きっともうしばらく見られないでしょう、現地で見られて本当に幸せです。最高。
でも、終わってしまいました。

写真を撮っていなければもっと幸せになれたかもしれませんが、それでは絶対後悔するので、たっぷりシャッターを押しました。数が多いので、フォトアルバムにまとめてあります。こちらに飛んで、スライドショーを押してお楽しみください。
クリック↓
クリック⇒ 大曲花火2010 by 風写 ←クリック
殆どの画像はトリミングしてあります。 ↑クリック
終わったあとが最大の混雑・渋滞。
まず現場から退場する混雑。我々はそのまま余韻を肴にブルーシート上でまず乾杯です。
30分ほどで一段落したらキャンプサイトに戻って再び乾杯。

この後どうせ4時間はどちらに行くのも渋滞なので、テントでもう一泊するんですね。のんびり、ゆっくり、スローライフ。

またまた頂いちゃいました、気仙沼ホルモン。これがまた、んまい。

花火の夢を見ながら熟睡できました。

第84回全国花火競技会。大曲の花火の開幕じゃない、夜の部開始です。

我々の席は正面よりも45度ほどオフセットした場所だと昨日書きましたが、このような正面向けの五連の打ち上げが若干見づらい以外は、迫力満点。
ナイアガラは立ち上がらないと見えませんでした。でも立つとブーーーーイング。

競技は、クラシックな「割物」とモダンな「創造花火」のセットなんですが、割物は我々のほぼ正面から上がるんです。

あまりに近くてなかなか上手く画枠に収まりません。

失敗の連続。
タイミングが悪いと、残滓のみ。

ほとんど真上に上がる感じなので、寝っ転がってみるのが一番。
Pentax K-7 に Sigma 12-24mm 超広角ズーム(35mmフィルムの18-36mm相当)を装着していたので、ここからは安全重視、引き中心です。

大体、シャッター速度は8-12秒程度、絞りはF8から16あたりで試行錯誤、K-7の最低感度ISO200。
割物は10秒前後、連発の創造花火はそれだと重なりすぎてしまうので4秒程度が良いような気がしました。

花火が打ち上がってすぐにシャッターをリリースするので、AFも働かないことがあるのに気づき、途中からマニュアルフォーカスで∞固定にしましたから、露出も含めて完全マニュアル撮影です。
出来れば、割物用と、創造花火用の2台態勢がベストかも。
低感度、スローシャッターで撮影するので、明るいレンズは不要です。

引いているのに中心を外しています。
要は三脚使用に慣れていないんです。

あまり書く事がなくなってきたので、またまた引用です。
明治43年から始まった大曲の花火は、今年で100年を迎えました。途中、戦争のため一時中断はあったものの、2010年で84回の歴史を数えるにいたっています。今や世界一のレベルにまで発展進化した「大曲の花火」。ほんの数秒の間に繰り広げられる花火師たちの精緻な技と芸‥‥花火芸術の最高峰をご覧ください。
今年は、100年を記念する特別イベントも企画されています。

観覧場は旧大曲市の西側を流れる雄物川右岸の大曲橋と姫神橋間(約1.6km)の河川敷運動公園です。その面積は、約24万平方メートルと広く、どこからでも観覧できます。
第83回大会は、68万人の観覧者を数えました。

観覧場の一部に有料観覧席が設置されます。
有料観覧席(桝席)は、A席、C席、P席の3種類が販売されます。販売方法は、一般販売(直接販売)・電話販売・インターネット販売があり、いずれも抽選を行なった上で当選者への販売となります。

全国の花火師たちが目標としている日本一格の高い大会です。
良い花火とはどういうものか?花火芸術とは?その全ての答えがここにあります。打ち上げられる花火の質、規模、は他の大会では見られない内容とあり、毎年、全国各地から多くの花火ファンが訪れます。

大会は、第1部「昼花火の部」、第2部「夜花火の部(10号割物花火の部・創造花火の部)」で構成されています。各部のはじめには「標準審査玉」が打ち上げられ、競技ではそれを基準として、高度および開き/音および色彩/リズムおよび総合美/意匠および斬新性/安全性、以上5つの観点から総合的、芸術的に審査されます。
内閣総理大臣賞はじめ、経済産業大臣賞、中小企業庁長官賞など権威のある褒賞があります。

【昼花火の部】
5号早打5発
煙竜か割物を打ち上げ、その形と色の組み合わせによる総合美を競います。
5号早打ちで5発を打ち上げますが、いかに鮮明な模様や色彩を表わすかがカギとなります。煙竜は、パラシュートでさまざまな色の煙を吊り、空に模様や色彩を残すものです。また、割物は夜花火の光の代わりに、色煙で菊などを表わします。全国的にたいへん貴重で、競技としては当大会でしか見られません。
【10号割物花火の部】
課題玉 芯入割物1発
自由玉 千輪菊、冠菊、小割模様など創造的な割物1発
芯入割物(課題玉)と、これ以外の割物(自由玉)を1発ずつ打ち上げ、その合計点を競います。
芯入割物玉(課題玉)のほとんどは八重芯や三重芯の変化菊で、八重芯は3重、三重芯は4重の同心円を作るものです。近年は、四重芯や五重芯も登場していますが、大変難度が高く、更なる技術の進歩が期待されています。
割物自由玉は芯入割物玉以外の割物「A」(千輪菊・冠菊など)か、創造的な割物「B」を打ち上げます。「A」は盆を重視し、花火が開いた瞬間に円の中におさまるものを評価します。「B」は花火師の意図が表現され、色彩や形に工夫の見られるものなど、創造性が高く技術的にまとまりのある花火が評価されます。
年々個性的な花火が増え、観客の目を楽しませています。

この辺りで風が止まり、煙が滞留、見苦しくなってきました。
無煙花火の開発も試みられているようですが、まだ実用化は遠いようです。
【創造花火の部】
速射連発か8号早打ちのいずれかを選択し、2分40秒以内で打ち上げられます。音楽に合わせたものがほとんどで、音楽とぴったりのタイミングで花火が開いたり、曲調や歌詞からイメージされる斬新なデザインの花火が見られ、観客にとっても楽しみな部門です。「花火は丸いもの」という基本概念にとらわれず、形態、色彩、リズム感、立体感における創造性、独自性にポイントを置いて審査し、その創意工夫、改良や努力が評価されます。
創造花火は大曲が発祥の地であり、昭和39年から元大会委員長佐藤勲氏の考案によって全国で初めて取り入れられました。佐藤氏が考える創造花火とは、「花火は丸くなくても良い」「複雑な配色を避け、単色化する」「花火の筒の大小の組み合わせで、打ち上げにリズム感と立体感を出すこと」。つまり、わかりやすく、誰でも楽しめることが最大のテーマになっています。
創造花火発祥の地での勝負とあって、花火師たちは毎年バラエティにとんだ花火で観客席をわかせます。

私は一昨年に続いて二回目なのですが、本当にものすごい大会でした。
普通の花火大会と、上がる花火の質が違います。
その質は、より幾何学的に美しく大きな割物へ挑戦する方向、今までにない展開や色形にチャレンジする物、いろいろです。

これまで見たことがないカタチ、色、音。鳥肌が立ちます。
百周年を心から祝おうという花火師の技術、経験、心意気、そして人生の全てをかけた花火が次から次へと打ち上げられ、あっという間に消えて行くのです。日本中から集まった匠の技。大歓声と拍手。
30社ほどの競技者の作品以外も、大会提供や、企業提供の連発花火、7号の連発等、今回は例年以上に盛り沢山。その全てが半端じゃなく、ものすごい弩級なんです。
本当に感動しました。思い出すだけでも涙が出てきます。

こんなにも思い入れがたくさん詰まった花火は、きっともうしばらく見られないでしょう、現地で見られて本当に幸せです。最高。
でも、終わってしまいました。

写真を撮っていなければもっと幸せになれたかもしれませんが、それでは絶対後悔するので、たっぷりシャッターを押しました。数が多いので、フォトアルバムにまとめてあります。こちらに飛んで、スライドショーを押してお楽しみください。
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クリック⇒ 大曲花火2010 by 風写 ←クリック
殆どの画像はトリミングしてあります。 ↑クリック
終わったあとが最大の混雑・渋滞。
まず現場から退場する混雑。我々はそのまま余韻を肴にブルーシート上でまず乾杯です。
30分ほどで一段落したらキャンプサイトに戻って再び乾杯。

この後どうせ4時間はどちらに行くのも渋滞なので、テントでもう一泊するんですね。のんびり、ゆっくり、スローライフ。

またまた頂いちゃいました、気仙沼ホルモン。これがまた、んまい。

花火の夢を見ながら熟睡できました。
