Category: カメラ
モダンカメラマンⅩⅩⅤ
朝青龍と、トヨタの騒ぎで、完全に霞んでいます小沢幹事長。
どの話題もグレーでアナログで、良いのか悪いのか、判断しにくいものばかりだから話題になるわけですが、マスコミの論調と言うか見出しやスーパーがデジタル的。
白黒、Yes or NO、物をはっきり言いたがるのは元々欧米風なんですが、日本人も変わってきているのでしょうか。
世界最初の実用カメラと言われるダゲレオタイプが生まれたのは、1839年(天保10年、セザンヌやムソルグスキー、ロックフェラーが生まれた年)ですが、今年このカメラがオークションにかけられるというので話題になっています。
現在プロ用カメラの主流になっている一眼レフとはずいぶん異なる形状です。
レフレックスカメラと言うのは、前にも書きましたが、レンズからの光をミラーやプリズムで屈曲させファインダーに導き、カメラマンに構図を決めさせるカメラです。
これが出来る前は、乾板や湿版、大判のフィルムの場所に擦りガラスを置いて、そこに映る像から構図を決め、シャッターを閉じてから、感光させるフィルム等を置き直して、遮光板を抜き、被写体の方を向いて、「Say Cheese!」......パシャ。
フィルムの感度が低い時代には、シャッターと言っても遮光板を出し入れするだけですから、カメラと言ってもほとんどメカニズムは存在していなかったわけです。面白いと思いませんか。光学と化学の世界。

この一連の作業の一部を最初に簡略化したのが初期のレフレックスカメラでした。1861年の発明と言われています。坂本龍馬が土佐勤王党に加盟し、長州萩で久坂玄瑞に会った年ですね。
磨りガラスとフィルム等を置き換える替わりに、シャッターの前に置いたミラーを出し入れすることでファインダーと、露光を切り替えたんですね。
此処で大事になってくるのは、ファインダーの精度、フィルムに届く画像と異なるものを見ていたのでは意味がありません。機械工学的な要素が必要になっていくわけです。
しかしこの時代、カメラの黎明期は、機械工学的な研究よりも、感光剤やその仕組みの研究、つまり化学的なものが中心でした。
そして、1889年、コダックによるロールフィルムの発明があり、急速にカメラは進歩して行きます。
一方レフレックスカメラの流れはいったん脇道に逸れます。
二眼レフの誕生。1929年世界恐慌が始まった年ににローライが発明したものです。

ファインダー用と、撮影用のレンズを別々にして、同じ画角で同時にフォーカスを調節すると言う画期的な仕組み。
ほぼ同じ時期に発生している距離計連動式、レンジファインダーカメラと比べると大型になってしまうのですが、シャッター以外の主だったメカニズムは二つレンズが付いたベース板を平行に前後にスライドさせるだけなので、安価に製造することが出来、第二次大戦を挟んで世界的に流行したそうです。詳細はこちら。
その後いったん天下はライカを中心としたレンジファインダー機が覇権を握ったのですが、望遠レンズを使用するのに大きなメリットがある一眼レフがその後に主流となったのでした。
我が家の最新一眼レフ、Pentax K-xです。

二眼レフがあるから、一眼レフと呼ぶ話は前にしましたが、レンズの後ろ、シャッターの前にミラーがあって通常は光をファインダーに導いいており、シャッターをリリースする時、フィルムやCCD,CMOSを露光させる時にミラーが上がり、シャッターが開くのです。そして閉じて、ミラーが戻ります。
レンズシャッターカメラのあの情けない、ぱしゃ、と言う音とと比べると、かなり威勢の良い、ぐわっしゃ、と言う音がして頼もしい限りで、最近のケータイやデジカメの電子シャッター音にはこの音が入っているように感じます。
フィルムカメラがモータードライブで動いていた時代は、ぐわっしゃくいーん、だったので、朝青龍の涙のインタビューのようなときは、会見場中が、ぐわっしゃくいーん、ぐわっしゃくいーん、ぐわっしゃくいーん、で大変な騒ぎ、それが無くても元々大変な騒ぎなのに、輪をかけてしまっていたのです。
最近はみんなデジカメなので、ぐわっしゃ、ぐわっしゃ、ぐわっしゃぐらいで済んでいるようですが、連写能力が上がっていて、フィルム枚数の制限も無いので、みんな連写しますから、会見の音を聞いていると、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ、が沢山聞こえますね、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ。
それでもビデオカメラマンたちは、彼らのことを今でも、パチカメと呼ぶんです。
話がだいぶ逸れてしまいました。
その一眼レフですが、元々カメラのメカニズムがややこしいのは、フィルムと言う、むき出しにして光を当ててしまうともう皆既日食の時ぐらいしか使いものにならない、繊細なものを使用していたからなんですね。
デジカメも初期のものは処理能力が低かったので、光学ファインダーがちゃんと付いていて、レフファインダーでは無いにしてもそれで構図をあわせて、撮影していました。
いつからだろう、ファインダーが無いデジカメが出てきたのは。うちのカメラの中ではサイバーショットT3が最初なので、SONYがパイオニアかも。
液晶モニターで絵を見ながら撮影すると言うことは、シャッターをリリースするまでは、カメラは動画を液晶モニターに表示し続けていて、リリースすると、いったんブラックアウトして、静止画カメラとしての動作に入るんです。
絞りに、オートフォーカスやズームと言ったレンズ側の動作を除けば全て電子回路が処理するわけです。メカとしてのシャッターすら無い。
ある意味究極のカメラなんでしょう。
マイクロフォーサーズの一眼カメラ(ミラーが無いので、一眼レフではない)もその方向性を持っています。
一方、何でそれでは未だ一眼レフデジカメが存在するんでしょうか。
このK-xは、我が家最新にして、唯一ライブビュー機能がついた一眼レフです。

コンパクトデジカメは元々ミラーもメカシャッターも無いので、電子シャッター音をオフにすれば無音で撮影出来ますが、デジタル一眼のライブビューモードだと、ミラーをアップしてCMOSを露光させて、動画としてファインダーに表示、撮影者はこれを見つつアングルを決めてシャッターをリリースします。
ライブビューモードに切り替える時点で一度カシャ、と音がするのはドッキリ。
シャッターを押すと、いったん、フォーカルプレーンシャッターが閉じてカメラは静止画撮影モードになり、即シャッターが開いて露光、また即シャッターが閉じた瞬間に画像はメディアに記録され、再びシャッターが開いてライブニューモードのために動画撮像し始める、と言う動きをします。
だからシャッター音は、かしゃかしゃ。必ず二回で一組、変なの。

一眼レフカメラには、フィルムの時代もデジカメになっても松竹梅、各社グレードがあってその差別化の理由は、性能や機能であったり耐久性であったり様々ですが、そのひとつにファインダーがありました。
プロやハイアマチュア用カメラの主流がライカなどのレンジファインダーから、主に日本製の一眼レフに移行するとき、誰もが望遠撮影時のメリットを認めつつも、ネガティブなポイントとしてあげたのがファインダーの暗さでした。
レンジファインダーがほぼ二枚のガラスだけを通して被写体を見るのに比べて、一眼レフはレンズを通った光をミラーやプリズムで何度も反射させますから、その分暗くなるんですね。
特に一眼レフのファインダーは、レンズの絞り分、さらに暗くなる仕組みなので、暗いところでは使用出来ず、どんどん明るいレンズが開発されたり、開放測光と言って、シャッターをリリースするまでは絞りが閉じない仕掛けは、今のデジイチでも当然使われているわけです。

プロやセミプロにはそれだけファインダーが重要だと言うことなんですね。
高級機はプリズム、普及機はミラーを組み合わせています。
それがちっこい液晶モニターになったのではやはり使えないわけです。
それが光学式ファインダーのついた一眼レフの存在価値なのでしょう。
シャッターの最高速も関係があるかと調べたのですが、フォーカルプレーンシャッターの一眼レフと、電子シャッターのデジカメ間で最高速の差は余り無いようです。1/4000秒程度。
だから、光学ファインダーに勝る液晶ファインダーが作れるようになった時が、レフレックスカメラの終焉と言うわけです。

我が家の旗艦、K10Dはプリズムファインダー、K-xはミラー式のファインダーですが、特に私はどっちでも良いかな。
手が小さいので、各社の一番小さい一眼が丁度イイのです。

K10Dは、カメラグランプリを取った記念モデルで、通常の黒革ではなく、茶色い革を使った渋い仕様なのですが、K-xはカラフル。
下の100種類の中から選んだモデルです。良いでしょ、

暮れの山形ツーリングの時に持ち出したのがこのカメラでした。


どの話題もグレーでアナログで、良いのか悪いのか、判断しにくいものばかりだから話題になるわけですが、マスコミの論調と言うか見出しやスーパーがデジタル的。
白黒、Yes or NO、物をはっきり言いたがるのは元々欧米風なんですが、日本人も変わってきているのでしょうか。
世界最初の実用カメラと言われるダゲレオタイプが生まれたのは、1839年(天保10年、セザンヌやムソルグスキー、ロックフェラーが生まれた年)ですが、今年このカメラがオークションにかけられるというので話題になっています。
現在プロ用カメラの主流になっている一眼レフとはずいぶん異なる形状です。
レフレックスカメラと言うのは、前にも書きましたが、レンズからの光をミラーやプリズムで屈曲させファインダーに導き、カメラマンに構図を決めさせるカメラです。
これが出来る前は、乾板や湿版、大判のフィルムの場所に擦りガラスを置いて、そこに映る像から構図を決め、シャッターを閉じてから、感光させるフィルム等を置き直して、遮光板を抜き、被写体の方を向いて、「Say Cheese!」......パシャ。
フィルムの感度が低い時代には、シャッターと言っても遮光板を出し入れするだけですから、カメラと言ってもほとんどメカニズムは存在していなかったわけです。面白いと思いませんか。光学と化学の世界。

この一連の作業の一部を最初に簡略化したのが初期のレフレックスカメラでした。1861年の発明と言われています。坂本龍馬が土佐勤王党に加盟し、長州萩で久坂玄瑞に会った年ですね。
磨りガラスとフィルム等を置き換える替わりに、シャッターの前に置いたミラーを出し入れすることでファインダーと、露光を切り替えたんですね。
此処で大事になってくるのは、ファインダーの精度、フィルムに届く画像と異なるものを見ていたのでは意味がありません。機械工学的な要素が必要になっていくわけです。
しかしこの時代、カメラの黎明期は、機械工学的な研究よりも、感光剤やその仕組みの研究、つまり化学的なものが中心でした。
そして、1889年、コダックによるロールフィルムの発明があり、急速にカメラは進歩して行きます。
一方レフレックスカメラの流れはいったん脇道に逸れます。
二眼レフの誕生。1929年世界恐慌が始まった年ににローライが発明したものです。

ファインダー用と、撮影用のレンズを別々にして、同じ画角で同時にフォーカスを調節すると言う画期的な仕組み。
ほぼ同じ時期に発生している距離計連動式、レンジファインダーカメラと比べると大型になってしまうのですが、シャッター以外の主だったメカニズムは二つレンズが付いたベース板を平行に前後にスライドさせるだけなので、安価に製造することが出来、第二次大戦を挟んで世界的に流行したそうです。詳細はこちら。
その後いったん天下はライカを中心としたレンジファインダー機が覇権を握ったのですが、望遠レンズを使用するのに大きなメリットがある一眼レフがその後に主流となったのでした。
我が家の最新一眼レフ、Pentax K-xです。

二眼レフがあるから、一眼レフと呼ぶ話は前にしましたが、レンズの後ろ、シャッターの前にミラーがあって通常は光をファインダーに導いいており、シャッターをリリースする時、フィルムやCCD,CMOSを露光させる時にミラーが上がり、シャッターが開くのです。そして閉じて、ミラーが戻ります。
レンズシャッターカメラのあの情けない、ぱしゃ、と言う音とと比べると、かなり威勢の良い、ぐわっしゃ、と言う音がして頼もしい限りで、最近のケータイやデジカメの電子シャッター音にはこの音が入っているように感じます。
フィルムカメラがモータードライブで動いていた時代は、ぐわっしゃくいーん、だったので、朝青龍の涙のインタビューのようなときは、会見場中が、ぐわっしゃくいーん、ぐわっしゃくいーん、ぐわっしゃくいーん、で大変な騒ぎ、それが無くても元々大変な騒ぎなのに、輪をかけてしまっていたのです。
最近はみんなデジカメなので、ぐわっしゃ、ぐわっしゃ、ぐわっしゃぐらいで済んでいるようですが、連写能力が上がっていて、フィルム枚数の制限も無いので、みんな連写しますから、会見の音を聞いていると、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ、が沢山聞こえますね、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ、かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ。
それでもビデオカメラマンたちは、彼らのことを今でも、パチカメと呼ぶんです。
話がだいぶ逸れてしまいました。
その一眼レフですが、元々カメラのメカニズムがややこしいのは、フィルムと言う、むき出しにして光を当ててしまうともう皆既日食の時ぐらいしか使いものにならない、繊細なものを使用していたからなんですね。
デジカメも初期のものは処理能力が低かったので、光学ファインダーがちゃんと付いていて、レフファインダーでは無いにしてもそれで構図をあわせて、撮影していました。
いつからだろう、ファインダーが無いデジカメが出てきたのは。うちのカメラの中ではサイバーショットT3が最初なので、SONYがパイオニアかも。
液晶モニターで絵を見ながら撮影すると言うことは、シャッターをリリースするまでは、カメラは動画を液晶モニターに表示し続けていて、リリースすると、いったんブラックアウトして、静止画カメラとしての動作に入るんです。
絞りに、オートフォーカスやズームと言ったレンズ側の動作を除けば全て電子回路が処理するわけです。メカとしてのシャッターすら無い。
ある意味究極のカメラなんでしょう。
マイクロフォーサーズの一眼カメラ(ミラーが無いので、一眼レフではない)もその方向性を持っています。
一方、何でそれでは未だ一眼レフデジカメが存在するんでしょうか。
このK-xは、我が家最新にして、唯一ライブビュー機能がついた一眼レフです。

コンパクトデジカメは元々ミラーもメカシャッターも無いので、電子シャッター音をオフにすれば無音で撮影出来ますが、デジタル一眼のライブビューモードだと、ミラーをアップしてCMOSを露光させて、動画としてファインダーに表示、撮影者はこれを見つつアングルを決めてシャッターをリリースします。
ライブビューモードに切り替える時点で一度カシャ、と音がするのはドッキリ。
シャッターを押すと、いったん、フォーカルプレーンシャッターが閉じてカメラは静止画撮影モードになり、即シャッターが開いて露光、また即シャッターが閉じた瞬間に画像はメディアに記録され、再びシャッターが開いてライブニューモードのために動画撮像し始める、と言う動きをします。
だからシャッター音は、かしゃかしゃ。必ず二回で一組、変なの。

一眼レフカメラには、フィルムの時代もデジカメになっても松竹梅、各社グレードがあってその差別化の理由は、性能や機能であったり耐久性であったり様々ですが、そのひとつにファインダーがありました。
プロやハイアマチュア用カメラの主流がライカなどのレンジファインダーから、主に日本製の一眼レフに移行するとき、誰もが望遠撮影時のメリットを認めつつも、ネガティブなポイントとしてあげたのがファインダーの暗さでした。
レンジファインダーがほぼ二枚のガラスだけを通して被写体を見るのに比べて、一眼レフはレンズを通った光をミラーやプリズムで何度も反射させますから、その分暗くなるんですね。
特に一眼レフのファインダーは、レンズの絞り分、さらに暗くなる仕組みなので、暗いところでは使用出来ず、どんどん明るいレンズが開発されたり、開放測光と言って、シャッターをリリースするまでは絞りが閉じない仕掛けは、今のデジイチでも当然使われているわけです。

プロやセミプロにはそれだけファインダーが重要だと言うことなんですね。
高級機はプリズム、普及機はミラーを組み合わせています。
それがちっこい液晶モニターになったのではやはり使えないわけです。
それが光学式ファインダーのついた一眼レフの存在価値なのでしょう。
シャッターの最高速も関係があるかと調べたのですが、フォーカルプレーンシャッターの一眼レフと、電子シャッターのデジカメ間で最高速の差は余り無いようです。1/4000秒程度。
だから、光学ファインダーに勝る液晶ファインダーが作れるようになった時が、レフレックスカメラの終焉と言うわけです。

我が家の旗艦、K10Dはプリズムファインダー、K-xはミラー式のファインダーですが、特に私はどっちでも良いかな。
手が小さいので、各社の一番小さい一眼が丁度イイのです。

K10Dは、カメラグランプリを取った記念モデルで、通常の黒革ではなく、茶色い革を使った渋い仕様なのですが、K-xはカラフル。
下の100種類の中から選んだモデルです。良いでしょ、

暮れの山形ツーリングの時に持ち出したのがこのカメラでした。

